土用の丑の日になぜウナギを食べるの?

土用の丑の日とは

 

「土用」というのは、陰暦における、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をいいます。古代中国から伝わる陰陽五行説によれば、この世の全ての事象は、木、火、土、金、水の5つの元素、すなわち五行から成ると云われています。

 

そして、四季にこの五行を当てはめていくと、春は木、夏は火、秋は金、冬は水となりますが、当然土があまることになります。そこで、四季それぞれ90日あるうちの終わりの5分の1ずつを土にあてることにしたのです。

 

すなわち「土用」とは、この期間のことを云うのです。「丑の日」は、皆さんご存知の十二干支のことであり、年だけにではなく、月日にも、時間にも当てはめられています。

 

丑年が12年に1度訪れるように、12日に1度は丑の日となります。春は清明、夏は小暑、秋は寒露、冬は小寒の後、それぞれ13日目に「土用」に入ります。これを「土用の入り」といいます。それから18日経つと「土用」が明け、次の季節が始まることになります。

 

そして、その18日間の内の「丑」の日が「土用の丑」なのです。各季節に「土用」が存在するため、「土用の丑の日」というものも各季節に存在することになります。しかし、一般的に「土用の丑の日」といえば、夏の「土用の丑の日」のことを指します。

これは、暑い夏にウナギを食べて精を付けようとする習慣からきているものです。また「土用」の期間中に「丑の日」が2回ある場合には、その年の夏の「土用の丑の日」は2日あることになります。

 


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